4月16日 シーホース杯レポート

どうもみなさん、りけんです。
いつも通りのマイナーデッキ紹介...と言いたいところではありますが、
私、本日は遊戯王の大会の方に参加してきたので、
そちらのレポートを書きたいと思います。

遊戯王の大会なんて小学生の時以来
(その時は悶え死にたくなるくらいには恥ずかしかった出来事が様々)
なのですが、今日は自分にとって特別な1日となりましたので、
それなりに詳しく書きたいと思います。
読むのがしんどかったら飛ばし飛ばしでも構いません。


今回自分が参加したのは、Zirai福袋さんというニコニコで動画を投稿していらっしゃる方が
初めて主催するという遊戯王非公認大会 第一回シーホース杯(仮)です。
元々自分はZirai福袋さんのタッグフォースゆっくり実況が大好きで、
シリーズが完結した後も時々見直すくらいには好きでした。
もっとも、チャンネル会員にもなってないのでファンを名乗るには少々烏滸がましいですが。

そんなZiraiさんが遊戯王大会を開くと聞いた時、正直最初は参加する気はありませんでした。
遊戯王は好きですが元々出不精で面倒臭がり屋でもあるので、
せっかくの休日を潰してまで見知らぬ地で遊戯王するのは少ししんどい気がしたのと、
自分は所詮ファンデッカスの部類なので、
ガチデッキにボコボコにされるだけだろうと思ったのです。


しかし大会の詳細を見たら、そんな気持ちは少しずつ変わり始めてきました。
まず開催場所は髙田馬場バトロコセンターというところ。
ここは以前先輩たちに連れられて来たことがあったので、
「あっ、ここならいいかなあ」とは思っていました。


そして大会出場を決心した本当のきっかけは、大会説明のとある一文。








【また面白いデッキ使った方には
エンタメデッキ章として表彰する他、景品を送る予定です。】










エンタメ...




エンタメだって!?





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※画像はイメージです。








幾多のファンデッキ、ネタデッキを作ってる身としては

こんな賞を見せつけられたら黙っているわけにはいかない。




「俺が自慢のエンタメデッキで、この大会を制する時が来たようだ...」




そう、幾多の名デュエルを演出してデッキを、自分は一つ持ってる。
そのデッキの名前は...「 か み さ ま 」


中学の頃から形を様々に変えながらもその形を保ち続けてきた、
三幻神、蛇神、時械神、創世神天照大神など。
様々な神が集結した神々しきデッキ。
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自分はこのデッキを使ったエンタメで、皆を笑顔にしてみせよう。




こうして、大会出場の決意は固まった。
俺が、俺こそが、エンタメデュエリストだ。




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というわけで、大会会場に到着し、続々と人が集まる。
(待ちきれずに店の開店時間より早く来て
店員に追い返されたのはナイショである)

自分は、ツイッターのアカウントネームである
林(はやし)という名で参加した。
外人の方と思しき人もいたし、なんと驚いたことに
主婦のデュエリストまでいらっしゃった。
やはり人を見たらデュエリストと思えという名言は本当だったようだ。


さて、ここからはざっくりと対戦の結果を書いていこう。



第一回戦目


VS恐竜(バハシャ餅ギミックあり)

×× 敗北

1戦目は、後攻ドローを含めた初手で
ラーの翼神竜三形態分が揃うという
神に愛されし男の手札事故を見せつけて敗北した。
途中、ラーの金玉を相手の場に召喚させることに成功するものの、
あえなくフロストザウルスのリリースへと消え去った。

2戦目は究極伝導恐獣がレベル10なのにかこつけて
トラゴエディアでオベリスクを捨てて
究極伝導恐獣を寝取るという
ファインプレー(?)を見せつけるが、
2体目、3体目の
究極伝導恐獣には対処が追っつかず押し負けた。



第二回戦目


VSファーニマル

×× 敗北


1戦目から拍手したくなるくらい見事な後攻1キルを決められ敗北。
我がデッキの最強ディフェンダーと名高いマシュマカロン先輩も
奇襲的オフェンスとディフェンスに長けてる蛇神ゲー様も

デストーイ・ハーケン・クラーケンの墓地送り効果になす術もなかった。


2戦目は時械神メタイオンでなんとか踏ん張ろうとするも、
神様がデッキへ帰還なされた隙に総攻撃を叩き込まれ沈没した。





第三回戦目


VSエクゾディア(悪魔の調理師軸)


○○ 勝利


初の勝ち星を挙げた。
自分も初めて戦う、昔ながらのエクゾディアデッキとの対決であった。
相手のデッキのコンセプトとしては
相手の場に送りつけた
悪魔の調理師に向かって
超カバーカーニバルで出した5体のカバに特攻させ、
さらにダメージを受ければトラゴエディアを出して自爆特攻要員を確保。
戦闘ダメージを受け続けて2枚ドローを連打。
ライフが危ういなら神秘の中華鍋も交えて回復。
...といったデッキだが、デッキを扱う本人が「80%の確率で事故る」と
笑いながらおっしゃってた通り、
なかなかに危うく、戦っているこっちすら
ハラハラするようなデッキであった。
対戦相手をも楽しませるエンタメデッキという点では、
非常に素晴らしいと思った。



ちなみに興味本位でデッキ名を聞いたところ
「エクゾディアむしパン」というかなりスゴイ答えが返ってきた。
なぜ『むし』パンなのか...みなさんはわかりますか?





第四回戦目


VS青眼ABC

×× 敗北


愛の戦士さんという実況者さんの方と戦わせて頂きました。
初動の動きがABCだったので
オイオイガチ気味かよとげんなりしかけましたが、
「俺のデッキは普通の
ABCとは違う」との言の通り、
突然青き眼の乙女や青眼が飛び出してきたりと、
大変面白いデッキでした。
一番度肝を抜かれた出来事は、お互いのデッキを全く知らないなかで
自分は初手で名推理を発動し、

愛の戦士さんは悩んだ末に「レベル3」を選択しました。

そして捲ったデッキトップは
「レベル3」のカードガンナー...
そう、
愛の戦士さんはなんの情報もない名推理を、
見事当ててみせたのです。
「...これが実況者力か」としみじみ思いました。
1戦目はそのまま事故って殴られ負け。
2戦目はABCの力の前に
最強ディフェンダーと名高いマシュマカロン先輩が吹っ飛ばされて死亡した。





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そしてここまでで予選は終わった。
こんな散々たる結果では当然上位選出は望めない。


だがしかし、ここで主催者からお知らせが入る。

そう、エンタメデッキ賞の表彰である。






ようやく、自分が待ちに待ったこの時が来た。
大丈夫だという自信の一方で、不安は拭いきれなかった。
大会中に知ったことによれば
参加者の中には「シーホース聖刻」や「メタルシーホース」など、
この大会の象徴であるシーホースをフルに使った
ネタという面では最強クラスのデッキが
鎮座しているという情報が入ったからだ。

そんなデッキとして成り立つのかすら怪しい挑戦型エンタメデッキの前では
勝ちの要素に未練たらしくしがみついてガチカードも数枚入れてるような
自分のかみさまデッキは、彼らのデッキに遠く及ばないのではないのか、と




エンタメデュエル賞は、大会を開催した複数の実況者さんと
会場を提供して下さったバトロコの店長さんが
選んだデッキが表彰されるという。
発表が近づくにつれ、不安になる自分。
そしてまず、大会の主催者である
Zirai福袋さんが口を開き......












自分の「かみさまデッキ」を、選んで下さった。













とても、とても嬉しかった。
特に、いつも好きで見ていた動画の製作者に選んでもらえたのが。
半分テンパって、ニコ生のカメラの前で
ベラベラ喋っていたこともあまり覚えてない。


エンタメデュエル賞の景品として、カードをもらった。
覇王眷竜セットは、ちょうど覇王デッキを
組みたかったから非常にありがたかった。







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そして大会がひと段落した後、自分は思い切って

Ziraiさんにデュエルをお願いした。

これから実況者同士のシングルトーナメントがあるという
忙しい中で厚かましいとは思ったが、
やはりどうしても、実況者との対戦は夢であった。
せっかく来たのだから、と。
Ziraiさんは、快く引き受けてくれた。


大会でもそれなりに戦えてたらしい
Ziraiさんにボコボコにされるかと
正直ビクビクものではあったが、
Ziraiさんはデッキを変えていたらしい。
そのデッキは【エレキ】で、
自分も戦ったことはないデッキなのでとてもワクワクした。



自分はもちろん「かみさまデッキ」で挑んだが、
このデュエルは生涯忘れられないものになるだろう。
ただ単に憧れの人のデュエルというだけではなく、
このデュエル自体、ハラハラと豪快さに満ち溢れた展開が満載の
まさに「エンタメデュエル」であったからだ。

かいつまんで、このデュエルの面白かった点を紹介しよう。



1.死者蘇生でオベリスクを蘇らせることに成功


この大会中で初めて魔導雑貨商人のリバース効果発動に成功し、
さらに大量の墓地肥やしを行うことができた。
その時墓地に行ったモンスターの中には
オベリスクが。
そして手札には死者蘇生。

場にはすでに2体のバオバブーンという壁がいたため、
1ターン限りのアタッカーとしても十分だろうという観点から
死者蘇生で神を蘇らせるという妙に原作っぽい展開を行った。

一応、バオバブーンと神自身をリリースして
「ゴッド・ハンド・インパクト」を行うという
選択肢があったが、ダメージを与えるためとある考えから
そのまま攻撃表示のエレキを殴った。
後の展開から見れば、これは正解だったと言える。



2.バオバブーン+真実の名コンボ成功


一応、このコンボについて説明しておこう。
バオバブーンは召喚・特殊召喚成功時にカードを1枚ドローし、
その後手札を1枚デッキの上か下に戻す効果がある。

そして真実の名は、デッキトップのカード名を見事当てることができれば
デッキから神のサーチ、または特殊召喚が行えるのだ。

そう、
バオバブーンの力を借りれば
真実の名を確実に成功させることができる。
これはあくまで「できたらいいなコンボ」の一つではあったが、
これを
Ziraiさんとのデュエルで実現できたのは嬉しい。


ただし、一つ問題があった。
真実の名は、あくまで「デッキから」神のサーチと特殊召喚を行うカード。
当然、どうせなら特殊召喚を行いたい。
しかしこの時には、オベリスクは既に墓地。
そして手札には、オシリスの天空竜と、ラーの金玉。


残るデッキには...特殊召喚できない
ラーが2体...。

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こうしてイケてない自分はこの盤面において
なんの役にも立たないラーをサーチして終わった。





3.ラーの金玉押しつけ&帰還からのラーの翼神竜降臨


そう、このデュエル中にラーの
金玉を押し付けることに成功した上、
第一回戦目の時のように処理されてしまうことなく、
無事に自分の場に帰ってきたのだ。
そしてそこから攻守4000の
ラーの翼神竜が降臨した。
これも、今日初めて成功した。
エレキには上級モンスターが存在しない都合上、
やはり金玉の処理は難しかったのだろう。





4.オシリスの天空竜 降臨


エレキは直接攻撃を狙うデッキである都合上、
モンスターが破壊されにくいのが幸いして、リリース要員を無事に揃えることができた。

このオシリスの降臨により、1デュエル中に三幻神を全員降臨させるという
偉業を成し遂げることができた。かみさまデッキを使ってる身としては、本望である。


ちなみに、こちらに大型の神が並ぶ状況であっても

Ziraiさんは「エレキリン」を攻撃表示で出し、
何度も直接攻撃を狙ってきた。

正直それまでの攻防でライフはそれなりに削れていたものの
1200程度それほど痛くはないのだが、
執拗に
「エレキリン」による直接攻撃を狙う姿勢に嫌な予感を感じ、
少々もったいなかったが、「虹クリボー」「エフェクト・ヴェーラー」
「超電磁タートル」などを使ってエレキリンを止めた。


そしてデュエル終了後に分かったことだが、
Ziraiさんは「狂戦士の魂」を握っており
もし自分が
「エレキリン」を止めなかったら
そのまま
狂戦士の魂」による連続攻撃で
自分の敗北が確定していたと聞いて、背筋が寒くなった。




5.最後はラーの翼神竜でフィニッシュ


そしてZiraiさんもほぼモンらしく
SRメンコートなどを使って神の攻撃を封じていたが、
最後はなんとか
ラーの翼神竜の効果で場を空けて、
直接攻撃を叩き込むことに成功した。




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以上、今日自分が経験した大会のレポートであった。
本当に、行ってよかった。
もう、そんな言葉しか出ないくらい、良い一日であった。
やっぱり、大会っていいものなんだなあって。
いろんな人とも、楽しく話し合えた。
デッキを語れた。愚痴を語れた。カードを語れた。

そして何より、デュエルで語れた。

この大会を主催してくれた
Zirai福袋さんと、
様々な実況者の方々へ感謝を込めて。


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