りけんのマイナーデッキ紹介:時間を喰らえ編

はい、初めまして。
メンバー紹介の方では前々からひょっこり出現していた、りけんと申します。

紹介されていた通り、自分は遊戯王民なので書く記事も遊戯王関連となります。
さらに言うと自分は俗に言うファンデッカスなので、マイナー系デッキの紹介を
主にしていこうかな、とは思っています。

日々ガチバトルに明け暮れるあなたも、面白さやロマンを追求した
デッキを作ってはいかがだろうか?



というわけで記念すべき紹介デッキ第一弾。




      
    \デデドン!

【チャルアイーター】








はいはい、知っている方はいますかな?
マイナーデッキの知名度、というと実際に調べてみないとよくわからんですね。
とりあえず、「何じゃこら!?」という人たち向けに解説していきます。






このデッキには、支柱となる3つのカードが存在します。
そして、そのうちの2枚の名称がデッキ名として組み込まれています。



さて、ここで問題でございます。
【チャルアイーター】の「イーター」とは、どんなカードのことを指すでしょう?









はいはい、答えは出ましたか?
それとも想像がつきませんか?


それでは、皆さん一度はお世話になったであろう、
遊戯王カードwiki」さんに答えを聞いてみましょう。




「イーター」でカード名を検索すると...

名称未設定
ん


むむむ...思ったより「イーター」カードはたくさんある。
これはカテゴリ化ワンチャン!?(ないです)
では、この中のドイツが答えなのか?






正解は......こいつだ!





03957



戦闘破壊をトリガーにして、相手のメインフェイズ1のスキップを発生させる、
まさに時間喰らいというべきモンスター。

実は、相手のメインフェイズ1をスキップさせる効果があるカードは
こいつの他には《虚竜魔王アモルファクターP》とかいうやつしかいない。
しかも《虚竜魔王アモルファクターP》の方は、儀式召喚に成功した時に
次の相手のメインフェイズ1を飛ばすといった効果で、
連続してメインフェイズスキップを行うのは不可能に近い。

こいつの効果を使いまくって、相手のメインフェイズ1を吹っ飛ばし続けるのが
このデッキのカギになるのだ。







しかしそれでは【チャルアイーター】の「チャルア」は何なのか?
相手のメインフェイズ1を飛ばすだけが、このデッキではないのか?





その正体を探るべく、またまた「遊戯王カードwiki」さんに
犯人探しをしてもらいましょう。

3

ば、バカな!
【チャルアイーター】というデッキ名以外に、該当カードがない!?
あの「遊戯王カードwiki」さんですら見つけられない幻のカード...
一体何者なんだ...。






「ふふふ...私の正体を知りたいか?」




っ!? だ、誰だ!?







ゴゴゴゴゴゴゴ.....




        \デッデーン!/
 20110420_957873


そう、このシャチである。
遊戯王カードwiki」さんの手をすり抜けたのは、
英語で「チャルア」と読むからであろう。

アニメ5D'sにおいて言わずと知れたボス級カード。
フィールド魔法を必要とするものの、
直接攻撃能力、攻撃対象不可の耐性という地縛神共通の力。
固有効果も、バーン能力とバトルフェイズスキップという
地縛神たちの中でも上位クラスに位置する効果を持つ。







しかし、タイムイーターと地縛神 Chacu Challhuaという
一見不気味さ以外に共通点がなさそうな二体のモンスターがなぜ二人して
デッキの名前を共にしているのか?

いや、この2体には共通点のある効果を持っている。
それは、「フェイズスキップ能力」

この2体が互いに効果を発揮すれば、
相手のメインフェイズ1とバトルフェイズをスキップすることができる。



…と、ただ言っただけでは大して魅力を感じないかもしれない。
しかし諸君。これはとても恐ろしいことを意味するのだ。


遊戯王の基本に立ち返ろう。
遊戯王の1ターンとは


ドローフェイズ
   ↓
スタンバイフェイズ
   ↓
メインフェイズ1
   ↓
バトルフェイズ
   ↓
メインフェイズ2
   ↓
エンドフェイズ


と繋がる。
そしてもし、ここからメインフェイズ1とバトルフェイズを
ふっ飛ばしたら……どうなるか


ドローフェイズ
   ↓
スタンバイフェイズ
   ↓

   ↓

   ↓

   ↓
エンドフェイズ



と、なるのだ!
「え? メインフェイズ2は?」とか一瞬でも思ってはいけない。
バトルフェイズを行うことができなければ、メインフェイズ2は行えない。




ドロー、スタンバイ、エンドのみで、相手は一体何ができるというのか?






card100001484_1


card100010873_1


card100021524_1


…うん、結構できるね。
まあとにかく、相当強いロックができることは間違いない。
このロックを目指すデッキこそが、【チャルアイーター】なのである。




しかしここで、自分が最初に述べたことを思い出して欲しい。
「このデッキには、支柱となる3つのカードが存在します」


では、デッキ名にも表れていない
支柱となる3番目のカードとは何か。


このカードの正体は、
実は一部のコンボデッキ達のお供であり、アイドルカード。
このデッキでは、主に《タイム・イーター》とコンボを組んでいる…こいつだ!



card73708166_1


おそらくショタだと思われるこのカード。
何と、戦闘破壊されるだけで相手に自分の存在を押し付けることができるのだ。
つまり、タイムイーターで送りつけたこのショタを戦闘破壊させると
またショタが相手フィールドに復活する。


自分の場の時計の化け物と、相手の場のショタを延々とにゃんにゃんさせることで、
継続してバトルフェイズをスキップすることができる。
そして、そのお隣で巨大シャチを横で寝かせておけば、ロックが完成。
相手は速攻魔法と手札誘発以外、何にもできなくなる。





それではこのデッキのコンセプトを紹介し終えたところで、
このデッキを組む際にオススメのパーツについて紹介しよう。





【その1:地縛神 Chacu Challhuaの代理】

be02146

先ほど、タイム・イーターの代わりとなり得る存在はほとんどいないことを述べたが、
バトルフェイズをスキップする代理についてはいないこともない。
そもそも地縛神 Chacu Challhuaが登場する前に、
タイム・イーターとコンボを組んでいたカードこそがこの偉大天狗なのだ。
ただし、いくらリリースが一体で十分だとはいえ、バトルフェイズスキップ条件が
戦闘ダメージを与えることと、チャルアよりも面倒臭い。
おまけにスピリットモンスターであり、毎ターン召喚し直さなければならないことも
面倒臭さに拍車をかける。
チャルア3枚だけじゃ場に出せるか不安だという人は、
アドバンス召喚サポートを充実させた上で緊急時の代理として投入するのもアリだろう。


他にも使い切りだが、いざとなれば時間稼ぎにも活用できる
《威嚇する咆哮》や《覇者の一括》も検討に値する。




【その2:フィールド魔法】
チャルアの維持のためには、フィールド魔法が必須である。
そのため、できればコンボパーツとシナジーがあるフィールド魔法を吟味して採用したい。

card73705514_1

オススメは、この死皇帝の陵墓である。
コンポパーツであるタイム・イーターと地縛神 Chacu Challhuaは
共にリリースを必要とするモンスターであるため、
そのリリースを確保できるこのカードは非常に有能。


g6816899


もう一つのオススメは、黒庭ことブラック・ガーデン。
モンスターを召喚するたびに相手側のフィールドにトークンを生み出すという
なかなかに異質なカード。
なぜ、このカードがオススメなのか?
なぜなら、相手がモンスターを出すたびに、こちらはトークンがもらえる。
仮に相手が2体モンスターを出してエクシーズ召喚しようものなら、
こちらに渡されるトークンは3体。1体戦闘破壊されても2体のリリース要員が残る。
戦闘ダメージについても、相手の攻撃力は半減しているのだから大して痛くはない。

こっちがモンスターを出しても相手にトークンをプレゼントしてしまうのだが、
それはむしろ嬉しいことだ。なぜなら
タイムイーターの効果を発動させる的が出てくるのだから。
そう、タイムイーターは例え攻撃力が半分になろうとも、
ローズ・トークン程度なら戦闘破壊できる。
曲がりなりにも、上級モンスターなだけはあるということだ。



【その3:コンボパーツを場に出す手段】
41iSoFaKUWL

26b2aeb3
1枚目の《終焉の焔》は、闇属性のアドバンス召喚に使えるトークンを生み出す速攻魔法。
相手のエンドフェイズに発動すれば制約は関係ない。心置きなく壁に使える。
また、いざとなれば壁として発動することもできるのは優秀。



蘇生カードに関しては、みんなお馴染み
「死者蘇生」や「リビングデッドの呼び声」でもいいが
2017年4月15日発売予定のCODE OF THE DUELISTに収録される
「戦線復帰」がオススメ。
守備表示とはいえ、完全蘇生は美味しい。




…ところで、タイム・イーターを『デッキから』
直接リクルートすることができるカードをご存知だろうか?
「え? そんなカードあるの?」と思ったそこのあなた。
…あるんですよ。
card100007463_1
そう、このいかにも「サイコショッカーを呼べ!」みたいなカードのことだ。
しかし、リクルート対象は「機械族・闇属性・レベル6のモンスター」
そしてタイム・イーターは、まさにそこに該当する10体のモンスターのうちの1体なのだ!
ただし、発動タイミングが「相手が罠カードを発動した時」なのは注意。
激流葬にチェーンしたところで、ただの墓地肥やしにしかならないぞ!





____________________________________




以上、ここまでこのデッキの投入カードについて紹介をした。
今まで知らなかったこのデッキを知ってくれた人がいたならば嬉しい。
そして、このデッキを組もうと考えてくれた人がいたならばさらに嬉しい。


しかし、自分はデッキレシピを乗っけたりすることはしない。
不親切かもしれないが、自分としては是非とも
各自での最適解を検討し続けて欲しいのだ。
それでこそやはり、自分だけのデッキというものが生まれるだろう。
コンセプトは一緒でも、あなただけが選んだカードで、あなただけのデッキを作って、
あなただけのデュエルを楽しんで欲しいと思う。



それでは、またいつか。