コンスピラシーへの誘い Part.1


"裏切られたら、裏切り返せ"



皆さんこんにちは、ヨグルティです。



突然ですが、皆さんは「コンスピラシー」という単語を聞いたことはありますか?
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カードタイプ「策略」を知っていますか?
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ドラフト中に相手のピックを覗き見たり、カードを一度に2枚ピックしたりしたことは?
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ない?



素晴らしい。それでこそ、この記事を書く甲斐があるというものです。
もちろん「ある!」って方も読んでよ! せっかく目を通し始めちゃってるんだから! ね!



これからお話しするのは、マジック:ザ・ギャザリングの長い歴史の中でもひときわ異彩を放つハチャメチャパック『コンスピラシー』、その正当なる続編である『コンスピラシー:王位争奪』についてです。
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マジックではドラフトという遊び方が公式で整備されている、というお話はこのブログでもしたことがあると思います。
ドラフトの概要について知りたい方は(遊戯ドラフトのページではありますが)以下のリンクを参考にしてください。

『遊戯王ドラフトについてのあれこれ』

また前作『コンスピラシー』も含めた簡単な紹介記事がありますので、よければこちらもどうぞ。
 
『コンスピラシー新作!?』 
 


さあ、ドラフトはとってもエキサイティングでとってもインテレクチュアルなゲームだということは理解していただけましたね。
しかし我らがウィザーズオブコースト社(マジックを作っている会社)は、もっと楽しい、究極のドラフト体験を探し求めていました。今までにない最高のエンターテイメントをデザインする空間が、まだこのルールには残っているはずです。
長い長い年月をかけ、そしてああ、彼らはついにたどり着きました。 

多人数戦ドラフト。

プレインズウォーカー(遊戯王で言うところの「決闘者」)の皆さん、これはきっと間違いなく超! エキサイティン! な遊びになります。これを楽しむのはプレインズウォーカーの義務です。

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楽しいですよね?
(※このカードはコンスピラシーには収録されていません!) 



多人数戦の名の通り、コンスピラシーではドラフト後の対戦を1vs1ではなく、3〜5人のバトルロイヤルによって進行します。
もちろん、パックには複数の対戦相手の存在を想定したカードや効果が目白押し!
知略謀略で敵をあやつり意のままに潰し合わせるもよし、講和条約も威嚇脅迫も無視してひたすら暴れまわるもよし。それぞれが思い描く王位への道筋を胸に秘めて、混沌きわまる戦場に名乗りを上げるのです!



今回発売された『コンスピラシー:王位争奪』では、この陰謀渦巻くパーティーをさらに盛り上げるため、新たにいくつかのキーワードが登場しました。

「統治者」
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ゲーム開始時点では、誰もが王位を争う競争者。
しかし戦局が進んでいくと、 何らかのカードの効果によって「統治者」に成り上がる者が出てきます。

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統治者になったプレイヤーはターンの終わりにカードを1枚ドロー! 権威を保持している間はずっとリソースが増え続けるので、まさに統治者にふさわしい圧政を敷くことができるでしょう。
一方で統治者でないプレイヤーは、統治者を攻撃してダメージを与えることでその立場を奪うことができます。が、もちろん相手もタダで渡してはくれません。多少の犠牲を払ってでも強引に攻撃をねじ込むのか、はたまた強者に取り入って力を温存するのか、判断は難しいところです。



「使嗾」
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戦場が膠着してしまって誰も動かない? なら無理やり動かしてしまえばいいじゃないか!
新キーワード「使嗾(しそう)」は、相手のクリーチャーに攻撃を強要するというなんとも斬新な能力です。
守りに徹しているおとなしいデカブツに血の味を覚えさせるもよし、引きこもりのシステムクリーチャーに「突っ込んでって戦えこのウジ虫!」と鬼軍曹ばりの罵声を浴びせるもよし。
もちろん安心のセーフティ機能つき! 使嗾されたクリーチャーはこちらには突っ込んでこないように設計されているのです! あっち向いてホイ!



「会戦」
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こちらはより積極的に暴れたい人向け。
あなたがより多くの対戦相手に同時にケンカを売ったなら、「会戦」能力はその人数に応じてクリーチャーの士気を上げてくれるのです。
一人を攻撃したなら+1修整、二人を攻撃したなら+2修整。もしも4人でバトルロイヤルをしているときに、あなたが《抗議代理人》と1/1の兵士2体をコントロールしていて、抗議で敵プレイヤーA、兵士1号でプレイヤーB、兵士2号でプレイヤーCを攻撃したなら、このたいまつおじさんは5/4威迫となって不運なプレイヤーAを襲うでしょう。



「動議」
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多人数と言えば民主主義。時には人の意見を聞くことも重要ですよね。
「動議」能力が誘発すると、すべてのプレイヤーはその動議で定められた2つの票のうちのどちらかに投票しなければなりません。自分にとって有利な票、あるいは誰かにとって不利な票、どうやって選ぶかはあなた次第。
中には他人の投票権を操作したり、自分の投票権を増やしたりするカードもあるようで……現実では選挙法違反な行為ですら、この世界では政治の一つになりそうです。





いやー、なかなかユニークな効果がたくさんあって面白そうじゃないですか!
これだけ普段のパックと違うなら十分おもしろ……ん? なんだこれ……「策略」?
ああ、そういやそういうのもあるんだっけ、冒頭でも言ってたしな……どれどれ……




























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んんんんんん!!??!?!??!!???!!??

なんじゃこりゃあ!!??






というわけで、次回はコンスピラシーシリーズの醍醐味と言ってもいいカードタイプ「策略」についてお伝えします。

それでは。 
 


→次記事《コンスピラシーへの誘い Part.2》